夢は夢のままで

わたしは高校卒業後、大手バス会社の事務として働くことになりました。
そこは観光バスの部署で、観光シーズンには残業も多く夜8時や9時になることもありました。
仕事を覚えるまでは本当に苦痛で、毎日辞めたい辞めたいと思っていましたがだんだんと仕事にも慣れ、職場の先輩方にもかわいがってもらうようになると辞めたいと思うこともなくなってきました。
そんな日々が続いていましたが、会社の経営状況はわたしの入社当時からあまり良くなく、給料は下がる一方でとうとう「倒産」という最悪の状況になってしまいました。
倒産するような会社にはもういられないと思い、昔から「本屋で働いてみたい」と夢見ていた私は即、本屋に転職しました。
本が昔から大好きで、高校の時には友人に図書館がわりに本を貸すほど持っていました。
そんな本好きの私に最初に割り当てられた場所はレジでした。
毎日毎日お客様の買った本を袋に入れ、お金を受け取りありがとうございましたとお礼を言う。
それはそれでお客様のうれしそうな笑顔を見ると癒されましたが、この仕事は私以外の人でもできるなぁと沸々と心に不満のようなものが出てきました。
それでも毎日レジを打ち続けていたら、今度はゲームコーナーの部署を任されるようになりました。
ゲームは全くしないし、正直ゲームにハマっている人を見ると引く私だったので憂鬱な日を過ごすようになりました。
嫌いな商品を売り、そのほかにもいろんな雑用があり、また、これは私じゃなくてもほかの人も出来る仕事だし…と考えていた頃以前の会社で働いていた上司に、事務職の仕事を紹介してもらいました。
上司はわざわざ私を選んでくれ、紹介もしてくれたので飛びついてそちらにまた転職しました。
本屋は今でも好きですが、私じゃなくてもできるし毎日の雑用が多いしお客さんでいたほうが楽しいなと気づかされました。
夢に見ていた本屋勤務でしたが、結局わたしには事務がよく似合っていると気づいた転職でした。

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